
一部のアルバイト求人では、給与とは別に「入社祝い金」が支給されることがあります。所定の条件を満たすことで、臨時の報酬を受け取れるのです。この記事では、入社祝い金の仕組みや受け取れるタイミングに加えて、祝い金付き求人のメリット・デメリットについても詳しく解説します。アルバイトを探している方は、ぜひ参考にしてください。
「入社祝い金」とは?すぐもらえるわけではないってホント?
アルバイト求人を探していると「入社祝い金あり」と書かれた募集を目にすることがあります。ここでは、入社祝い金の基本情報や支給のタイミングについて詳しくご紹介します。入社祝い金があるアルバイトとは?
入社祝い金とは、企業が採用活動の一環として、採用された応募者に支給する報酬のことです。人材を早急に確保したい企業が、応募者を集める手段として用意するのが一般的です。以前は、求人サイトが企業から得た広告費の一部を応募者に還元する形で祝い金を支給しているケースも多く見られました。しかし現在では、求人サイトが自社の売上アップを目的に応募者へ祝い金を直接支払う行為は、法的に禁止されています。
入社祝い金はいつもらえる?
入社祝い金は、内定が決まったタイミングですぐに支給される場合もありますが、多くのケースでは「ある一定の条件を満たすこと」が支給の前提となっています。よくある条件には、以下のようなものがあります。・1か月間継続して勤務する
・初回の給与支給日を迎える
・一定の出勤日数や勤務時間を満たす
これは、祝い金だけを目的にすぐ辞めてしまう応募者を防ぐための対策でもあり、企業が長く働いてくれる人材を見極めるための仕組みでもあります。
支給には申請が必要な場合も
「内定が出たら自動的にもらえる」と思いがちな入社祝い金ですが、実際には申請手続きが必要なケースも少なくありません。そのため、祝い金の条件だけでなく、申請の有無やその方法についても、応募前や面接時にしっかり確認しておくことが大切です。入社祝い金のメリット・デメリット
入社祝い金付きのアルバイトには魅力的な点が多くありますが、一方で注意が必要な点も存在します。ここでは、入社祝い金のメリットとデメリットについて詳しく解説します。入社祝い金ありのアルバイトを選ぶメリット
入社祝い金付きのアルバイトを選ぶ最大のメリットは、通常の給与に加えて臨時収入が得られることです。求職中で一時的に収入がない場合には、生活費の補填や新しい仕事に必要な準備資金として活用できるのも大きな利点です。たとえば、勤務に必要な靴や制服、交通費などを祝い金でまかなうことも可能ですし、転職や新しい環境への不安を感じている方にとっても、金銭的なゆとりが精神的な安心につながります。
入社祝い金ありのアルバイトを選ぶデメリット
一方で、入社祝い金の魅力に惹かれるあまり、本来注目すべき勤務条件を見落としてしまう可能性がある点は注意が必要です。たとえば、時給やシフトの自由度、職場までの距離、昇給制度の有無など、本来重視すべき条件を確認せずに応募してしまうと、「思っていた仕事と違った」と後悔する原因になりかねません。また、祝い金の支給には「一定期間の勤務」や「出勤率の条件」など、何らかの条件が設けられているケースがほとんどです。中には、1年間の勤務継続を支給条件としている企業もあります。内容をよく確認せずに応募すると、結果的に祝い金を受け取れない可能性もあります。
さらに一部の企業では、より多くの応募を集めようと祝い金に関して誇大な表現をしていることもあるため、求人情報の記載内容をうのみにせず、疑問点があれば面接や応募前にしっかり確認することが大切です。