
人とのコミュニケーションにストレスを感じやすい人や、マイペースに働きたいと考えている人にとって、人と関わらないバイトは大きな魅力です。たとえば、警備員などは比較的人との関わりが少なく、自分のペースで働ける点から人気です。この記事では、人と関わらないバイトのメリットとデメリット、おすすめの職種について詳しく解説します。
人と関わらないバイトが増えているおもな理由
厚生労働省の「令和4年 雇用動向調査結果の概要」では、離職理由に人間関係を挙げた人は、男性で8.3%、女性では10.4%にのぼっています。人と関わらずに働きたいと考える人の増加は、職場での人間関係に起因するストレスの増加が主な理由です。人間関係のストレス
職場では、チームでの共同作業や上司とのやりとり、同僚との気遣いといった関係性が、大きなストレスとなります。これが、人との接触を最小限に抑えられる仕事の需要増につながっていると考えられます。顧客対応の複雑化
顧客との接点が多い接客業やサービス業では、ときに理不尽なクレーム対応やむずかしい対応を求められます。これらの業務を繰り返すうちに精神的な負担を感じ、接客業はしたくないと感じるケースも少なくありません。人前で笑顔をつくることが苦手な人や、声を張って対応することにストレスを感じる人にとっては、接客のない仕事を求めるのは自然な流れです。
リモートワークの一般化
人と関わらない仕事が増加した大きな契機は、2020年以降の新型コロナウイルス感染拡大によるリモートワークの一般化です。これにより、自宅でも働ける職種が拡大し、職場に行かず、対面での会話なしで働くことが現実的になりました。テレワークは通勤の負担がなく、自分の空間で仕事に集中できることから、対人関係にストレスを感じやすい人にとって理想的な働き方といえるでしょう。
人と関わらないバイトのメリット・デメリット
人との関わりが少ない職種には大きな魅力がありますが、一方で注意点も存在します。ここでは、人と関わらないバイトの主なメリットとデメリットについて解説します。メリット
もっとも大きな利点は、人間関係のストレスが少ない点です。人との接点が限られる業務であれば、社内外の人間関係による摩擦を最小限に抑えられるため、気疲れする場面が格段に減ります。また、他人の進捗やスケジュールに影響されず、自分のペースで仕事を進めやすいのも大きな魅力です。一人作業が中心の職場では、打ち合わせや共同作業による時間のロスがない分、自分で決めた計画通りに業務をこなせます。効率的に働きたい人や、自分で時間管理ができる人には、非常に相性のよい環境といえるでしょう。
デメリット
未経験者でも始めやすい単純作業や、体力を使う業務が中心であるため、将来的なスキルアップやキャリア形成につながりにくいのがデメリットです。スキルを問われない分、誰でもできると判断されやすく、長期的に見たときに職業的な価値が上がりにくい可能性があります。また、人と関わらない仕事の多くは、時給が低めに設定される傾向があることもデメリットです。業務内容がルーチン化している場合、昇給のチャンスも限られることが多く、将来的な収入増が見込みにくくなるリスクがあります。